大学病院に足を運んだ場合、身体のどこに異常をきたしているのかを調べるための検査を実施します。血液の採取からX線写真の撮影、さらには超音波やエコー・CTなどがあり、それらの結果を専門医が見て所見をくだされます。このなかでも血液検査は要となっており、約100項目に分けた細かい分析をすることが可能です。血液を採取するとき、必ず看護師は注射器と針を使用します。
これらを総じて検査治具と呼んでおり、今では1名の患者が使用したものはそのまま廃棄をなされるのが特徴です。使い捨てとなっている検査治具が主流ですが、1990年代初頭までは再利用をされていました。ここでは簡単に検査治具の歴史と変遷について見ていきましょう。古くは1700年代のイタリア・ローマで活用されており、すでに医療技術が確立していました。
この当時は各検査治具は煮沸消毒をして活用をされており、この行為によって感染症を防いでいたというわけです。日本でも江戸時代には金属製のものがありましたが、大正時代中期からガラス製のシリンダーや鉄製の注射針がフランス・イギリスから輸入をされました。それから昭和の後期まではガラス製・鉄製が主流で、各医療施設では煮沸をして何回も再利用をするスタイルが定着をします。現在のような使い捨てになったのは2000年以降で、歴史で言えばまだ日が浅いものです。
主にプラスチック製で、もともとはペットボトルであったものをリサイクルしています。
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