研究開発で使われる検査治具

個性的な計測器を見てみたい場合、ホームセンターに行くよりもどこかの研究機関の内部を見せてもらったほうが楽だったりします。それらの研究機関では様々な研究開発がなされており、他では見られない検査治具が見られるからです。検査治具というのは計測器ではあるのですが、一般的な汎用性のあるものではなくそこで行われる計測だけに使われるものになります。例えば水温が特定の温度になった時に光る検査治具などがあります。

水の中に入れておき、その水では特定の作業を繰り返しますが温度が高くなると精度が落ちるために、そういった計測が必要なのです。しかしその温度はこの水に特定のものですし、その温度にしか対応していません。他のどんな用途にも使いようがないながらも、ここでは皆が便利に使っているのがこういった治具なのです。つきものなのがメモリとセンサーです。

温度センサーが分かりやすいですが圧力を計測したり、感知するセンサーもあります。ものづくりが好きな人はこれらを組み合わせて物を作るのが非常に上手く、それだけでなく好きなので治具もどんどん増えて行きます。その用途にしか使えないものは本当に他の用途に使えないため、終わった後念のため取っておいたとしてもほぼ再登板はありません。一期一会みたいな存在ですが、使っている間はその用途に使えればいいのでそういったものとして考えて使えばいいのでしょう。

作る時の試行錯誤自体は貴重なものなのです。