現代社会に欠かせない非破壊検査と

物を壊すことがなくその欠陥および劣化の状況を調べる検査とその技術のことを非破壊検査と言いますが、原子力発電所や鉄道、橋やビル、地中埋設物にいたる世の中すべてがその対象物となります。放射線や超音波、レーダーなどの最新技術や最新装置を駆使して使用することで、予防保全や有効活用へと役立てられていきます。良く例えられることですが人間には医者が必要であると同じように、人間以外の世の中すべての社会資本に対して非破壊検査が必要で、医者がメスを使うところを、メスを使用することなくあらゆることの安全性を検査していきます。対象物を破壊せずに要求された性能が満たされているかを調べるための方法が非破壊検査ということですが、その目的としては、欠陥の検出、寸法測定、製造段階での異物の混入や破損、経年劣化や金属疲労などで、これらを起因とした破損および故障または事故が発生しないようにすることです。

これらを事前に見つけ出し排除することで対象物の安全性を守っていく必要があり、検査対象物を破損や事故を未然に防ぐためにも非破壊検査は非常に重要な役割を担っています。発電所や各種プラントでは安全性が特に求められるため現代社会では無くてはならない技術そのものです。製造中の品質や製造後の品質管理・保証、健全性評価及び寿命予測が非破壊検査の主な目的の2つとなりますが、その多くの対象物として鉄鋼、道路、トンネル、堤防などの健全性を求められる対象物となっています。