非破壊検査には各種類ごとにデメリットがある

非破壊検査は低コストかつ短期間でそれなりに精度が高い結果が得られる建物の調査方法ですが、その一方でデメリットもあります。例えば、非破壊検査の種類の中では古典的といえる目視試験は、目視で確認できない場所の欠陥はどうしても見つけ出すことができない点と、技術者が仕事に従事し続ける場合に近距離視力が高い状態を維持し続ける必要がある点がデメリットといえます。また、放射線透過試験も代表的な非破壊検査の一つですが、この方法は放射線という人体にとって有害なものが用いられるため、作業中の安全管理には十分に注意しなければならないのが欠点です。この検査手法と同じくらい用いられるケースが超音波探傷試験ですが、こちらの方法は表面の状態で計測結果が左右されやすい点や、測定原理上の理由で接触材が必要になる点、薄い板の欠陥を調べる際には不適な点がしばしばデメリットとして指摘されています。

渦電流探傷試験は物体の表面およびその付近で欠陥を見つけたい場合に優れている方法ですが、原理上不導体に対しては用いることができないことと、深部の欠陥を検出するのに適していないことが大きなデメリットです。磁粉探傷試験も物体表面の欠陥を調べたいときに良い方法ですが、対象物が強磁性体じゃないと適用できず、検査の前後には必ず洗浄作業を行わなければなりません。浸透探傷試験は粗い物体に対しては適用しにくく、磁粉探傷試験と同じく洗浄作業が必須です。近年主流になった非破壊検査の手法であるサーモグラフィー試験にも、検査対象物の周辺の環境に影響を受けやすいというデメリットがあります。

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