赤外線を使った非破壊検査

赤外線を用いた非破壊検査は一般的には、サーモグラフィーのような表面の温度を計測するものですが、この他にも輻射熱を用いたものや振動エネルギーを使った検査方法があります。赤外線の輻射熱を利用した非破壊検査は、電磁波によってその物体がどのような成分で作られているのか知ることができます。また遠くまで届くという性質を利用して、赤外線では計測することができない距離の物体を調べるのに使います。輻射熱は太陽光のように電磁波を発生させることで、物体に熱を伝導させて、そのようすをモニタリングするもので、建物や工業製品の性質に合わせた電磁波を使い非破壊検査を行います。

赤外線サーモグラフィーは空港などの感染症対策にも利用されています。ゲートを通過する前に、機器をセットしておくと、そこを通り抜ける人の顔の体温を調べることができるので、感染症にかかっている乗客を見つけることが可能です。また外部から熱を与えるアクティブサーモグラフィは、電磁波の動きをモニタリングして、物体を構成している成分や水分の含有量などを調査します。コンクリート製のインフラなどは、劣化することで素材以外の成分が侵食することが多いので、崩落などを未然に防ぐための有効な手段になります。

その他にもエンジンの内部の温度をサーモグラフィーで長時間調べることで、稼働時間の長さによる温度上昇を正確に知ることができます。自動車のエンジンの内部変化で欠陥の有無がわかります。

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